NFT投資を始めた方には、「フルオンチェーンNFT」という言葉を聞いたことがあるでしょう。
今回は、「フルオンチェーンNFT」のプロジェクト「John Smith On Chain」を紹介したいと思います。
結論から言う、この「John Smith On Chain」は、画期的なシステムを考えていて、今までの「フルオンチェーンNFT」のデメリットを解消することで非常に期待されています。
今後のNFT市場全体に、とても良い影響をもたらす可能性が十分高く、最近注目されるNFTプロジェクトです。
説明の文章が少し長くなりますが、ぜひ「John Smith On Chain」の画期的なところを理解していただきたいです。
もし購入方法だけ気になるのであれば、目次から直接第三章まで飛んでください。
本記事でわかること
- フルオンチェーンNFTとは
- NFTプロジェクト「John Smith On Chain」の特徴(世界初のシステム!?)
- 「John Smith On Chain」の購入方法
- 「John Smith On Chain」を購入する際の注意点
- フルオンチェーンNFTの今後について
- 2023年1月最新動向:プロジェクトが一旦中止に!
一.フルオンチェーンNFTとは
NFTは、英語のNon Fungible Tokenの略で、「非代替・交換可能なトークン」のことを指します。
ブロックチェーン技術を利用して、データがオリジナルだと証明できるため、永久的に保たれるとイメージされる方が多いかもしれません。
しかし、それは間違いで、現在ほとんどのNFT作品は、テキストや画像などのデジタルデータが直接ブロックチェーンに記録されていないため、永久的に保たれることではないのです。
一方で、フルオンチェーンNFTとは、全てのデータ(メタ情報や画像など)をブロックチェーン上に記録するNFTのことです。
(フルオンチェーンは、ブロックチェーン上のみでデータの管理される状態です。)
一般的なNFTとフルオンチェーンNFTの比較
なぜ一般的なNFTは、全てのデータをブロックチェーン上に置かないでしょうか?
理由は簡単ですが、ブロックチェーン上に一度記録できるデータ量がとても小さい(ETHチェーンは約46.8K)ためです。
したがって、一般的なNFTが以下のような仕組みで作られています。
- ブロックチェーンの外にあるファイルストレージにテキストや画像を格納し、
- その格納場所を指定する「リンク情報(URL)」のみ、ブロックチェーン上に記録します。
フルオンチェーンNFTとの比較について、以下の図解を見るとよりわかると思います。
一般的なNFTとフルオンチェーンNFTのメリットとデメリットについては、以下の表でまとめてみました。
一般的なNFT | フルオンチェーンNFT | |
---|---|---|
メリット | ・ブロックチェーン上に格納するデータが最小限に抑えるため、NFT製作者の出品時Gas代が抑えられる。 | ・ほぼ永続的にブロックチェーン上に保管される。 ・ブロックチェーンが正常である限り、NFTが常に利用可能で、流動性が高く保たれる。 |
デメリット | ・外部ストレージが使えなくなるリスクがあり、NFTデータが利用できなくなることがあり得る。 ・NFT の製作者には、NFT データ(画像など)を削除する権限があり、これにより、ファイルとブロックチェーンの間のリンクが切断され、NFTが利用できなくなる。 | ・ブロックチェーン上にすべてのデータを格納するため、NFT製作者の出品時Gas代がかなり高額になる。(数十eth~数百eth) |
フルオンチェーンNFT「CryptoPunks」
Ethereumブロックチェーン上の最初のNFT作品である「CryptoPunks」は、最初からフルオンチェーンNFTではありませんでした。
2021年8月にフルオンチェーン化にして、話題になりました。
百万円を超えるGAS代を支払っても、フルオンチェーンにする取り組みが、NFT市場全体にもたらす影響が結構大きいと思います。
二.NFTプロジェクトの「John Smith On Chain」の特徴(世界初の仕組み)
John Smith On Chain(ジョン・スミス・オンチェイン)は、日本最高峰のフルオンチェーンジェネラティブNFTです。
その理由は、フルオンチェーンNFTのデメリット”高額Gas代”を解消する独自のシステムを新たに作っているからです。
今までは比較的容量の小さいドット絵や、シンプルな画像でしかフルオンチェーンNFTにできないとされきたが、
「John Smith on chainプロジェクト」は、独自の圧縮技術により日本最高峰の情報量でフルオンチェーンNFTを実現した、とのことです。
ちなみに、今までのフルオンチェーンNFTがいくつ発行されていましたが、どれでもGas代が高く、CyberBrokersというNFTプロジェクトでは、Gas代が100ETH(SVGデータ:85ETH、メタデータ:17ETH)を超えることがわかります。
① 画期的なGas代を抑えるシステム
John Smith On Chainが採用されたシステムは、おそらく世界初のシステムです。
この独自のシステムについて、なるべく要点をつまんで説明します:
- 従来、ジェネラティブNFTを作る際には、各パーツ(人のイラスト、衣装、武器などなど)をランダムで画像を生成することになります。
- フルオンチェーンNFTの場合は、これらのパーツをイーサリアムチェーンに乗せるのに、製作者が莫大のGas代がかかります。
- 「John Smith On Chain」では、このNFT画像を構成するパーツデータを、さらに細かく分けます。(ここで「切れ端パーツ」と呼びます)
- 分散させられた「切れ端パーツ」は、購入者がそれぞれMintする際に、ちょっとずつイーサリアムチェーンに乗せていきます。
- 「John Smith On Chain」が完売したら、全てのパーツがフルオンチェーンになります。
- そしたら、製作者がGas代を抑えることができます。これが革命的なシステムです。
この「切れ端パーツ」をフルオンチェーンに乗せる手法は、「DMMint(Decentralized Merge and Mint)」と名付けられています。
この独自のシステムを利用することで、もともと15 ETHぐらいかかるGas代が、2~3ETH以内に収まるとされています。
② 他の特徴(動的画像)
フルオンチェーンだからこそ、画像を動的に扱うことができる技術も、「John Smith On Chain」の特徴の一つです。
NFT製作者側で、イベントがあるたびに設定を変えたら、画像が変化させることができます。
例えば、特別な日に、お祝いのメッセージを表示させたり、遊び感覚でスパイのJohnSmithの位置を変化させたりすることができます。
毎回設定された後に、OpenSeaのリフレッシュボタンを押すと変化できるとのことです。
製作者Chunさんのツイートも、ぜひ合わせてご確認ください。
以下はTwitterスペースの録音:
①44:29~ Gas代を抑えるためのシステムの話、②1:03:50~ 動的な画像の技術の話、
2つとも要チェックです!!
三.「John Smith On Chain」の購入方法
「John Smith On Chain」のまとめ情報
NFTコレクション名称 | John Smith On Chain |
価格 | 0.003ETH |
販売数 | 3,000体 |
販売日 | 2022年11月27日 20時(JST) |
ブロックチェーン | イーサリアム |
John Smith On Chain 公式サイト | 公式サイト |
John Smith On Chain 公式Twitter | john_smithNFT |
設立者・製作者 ChunさんのTwitter | chun_onchain |
広報・マーケター TonyさんのTwitter | TheVegaTony |
「John Smith On Chain」を購入するために、WL(ホワイトリスト)の獲得が必要になります。
WL(ホワイトリスト)の獲得方法
以下の方法でWhiteList(ホワイトリスト)を獲得できます。
- Twitter の Giveaway(ギッブアウェイ)イベントに参加
- まとめ記事の執筆(終了)
- アートコンペ(終了)
Mintまで後2週間もないので、チャンスが少なくなっています。
11/15現在、まだ実施しているGiveawayは以下になります。11/16までなのでお早めに!
なぞかけのイベントもやっています。これも11/16までなので、ぜひご参加ください!
ぜひ、数少ないホワイトリストのチャンスを掴みましょう!
WL(ホワイトリスト)が獲得した後のMint方法
Mint方法(手順)
手順1~3については、以前の記事「NFTの買い方を「5ステップ」で分かりやすく徹底解説!」をご参照ください。
手順4については、「John Smith On Chain」のTwitter公式アカウントをフォローすれば、最新情報を得られます。もちろん、私のTwitterでも最新情報をリツイートする予定です。良かったらフォローしてください。
手順5については、以前の記事「NFTの稼ぎ方:Freemint(フリーミント)を徹底解説!」をご参照ください。なお、Mintする際の注意点は次の章で解説します。
2次流通で購入する方法
もし、WL(ホワイトリスト)を獲得できなかったら、2次流通で購入するしかありません。
OpenSeaなどのマーケットプレースを利用して、購入することになりますが、具体的なやり方について、以下の記事をご参照ください。
四.「John Smith On Chain」をMintする際の注意点
Mintする際の注意点
- 公式サイトより購入する。
- 知らない人のDMをスルーする。
- Twitterのタグ付けにも十分注意する。
- ウォレットのシードフレーズ(秘密鍵)を誰にも教えない。
公式サイトより購入する
NFT市場では、公式サイトになりすました詐欺サイトが横行しています。
Twitterの偽アカウントも巧妙で、フォロワー数やツイート数を見るだけで、全く判断付かないこともしばしばです。
例えば、私が以前TwitterでOpenSeaの偽アカウントについて、注意喚起しました。
知らない人からのDMをスルーする
知らない人から、「ホワイトリストが当選しました」というDMが来ることがあります。
DMの中に、偽サイトをクリックさせ、ウォレットを偽サイトにつなぐと盗難になるケースが後絶たないです。
上記で示す公式アカウント以外からのDMを、基本的にはスルーしたほうが無難でしょう。
Twitterのタグ付けにも十分注意する
知らない人からのDMと同様、Twitterでよく知らない人からタグ付けられる経験があると思います。
詐欺手法はほぼ同じで、ウォレットを偽サイトにつなぎさせる目的です。
私も以前危うく盗難されそうになりました。以前の記事「NTFが盗まれたそうになった!Twitterのタグ付けに気を付けよう!」をぜひご確認ください。
その他注意点
その他NFT投資全般に関する注意点については、
- ウォレットのシードフレーズ(秘密鍵)を誰にも教えない!
- 「setApprovalForAll」には3度見する!
- 必ず複数ウォレットで運用する!
などなど。
NFTのセキュリティ対策に関する以下の記事をぜひご参照ください。
五.フルオンチェーンNFTの今後について
「John Smith On Chain」で作られたこのシステムを使えば、高額Gas代を低く抑えられるようになります。
これからどんどんフルオンチェーンNFTが増えると考えられます。
今回のフルオンチェーンNFTの「John Smith On Chain」について、
「かっこいい絵の裏側に素晴らしい技術革新が隠されていて、その技術を含めてアートである」とChunさんが語ってくれました。
私もTwitterのスペースを聞いてとても共感しました!
Youtubeでインタビューされた動画もありますので、ぜひ視聴してフルオンチェーンの魅力・ロマンを感じてください。
プロジェクトが一旦中止になった(2023年1月の情報)
プロジェクトが中止になった経緯を簡単に説明すると、
プロジェクトの発起人のChunさんが経営したバーが法律違反があり、警察無沙汰になったことで、プロジェクトがそのまま進行することが困難になった、という話です。
以下の公式Twitter情報をご覧ください。
今回のフルオンチェーンNFTのプロジェクトそのものは、すごく期待されるものです。今後はぜひ継続してもらいたいですよね!!
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