日本でのNFT市場では、参入する企業やアーティストが年々増えてきています。これから、利用者のさらなる拡大が期待されていきますね。
今回はNFTを取り扱うマーケットプレイスの中から、日本発のところと海外の有名なプラットフォームを厳選して、4つのマーケットプレースを紹介します。
各プラットフォームの概要とお勧めポイントも合わせて説明しますので、ぜひご参考ください。
本記事で分かること
- 国内・海外のNFTマーケットプレース4選、表で分かりやすくまとめた。
- 4つのマーケットプレースの詳細とお勧めポイント
- Coincheck NFT(β)
- LINE NFT
- OpenSea
- X2Y2
名称 | NFT国内マーケットプレース | NFT海外マーケットプレース | ||
Coincheck NFT(β) | LINE NFT | OpenSea | X2Y2 | |
取扱NFTの種類 | デジタルアート など | トレーディングカード など | デジタルアート など | デジタルアート など |
決済通貨 | BTC・ETHなど 全16種類 | LINE Pay(日本円)、LINK | ETH MATIC(Polygon) Klaytn | ETH |
ネットワーク | イーサリアム(Ethereum) | LINEブロックチェーン | イーサリアム Polygon Klaytn | イーサリアム |
手数料 | 販売手数料:販売価格の10% | コンテンツ料(ロイヤリティ):NFTごとに変動 | ロイヤリティ:NFTごとに変動 販売手数料:2.5% Gas代:変動 | ロイヤリティ:NFTごとに変動 販売手数料:0.5% Gas代:変動 |
対応ウォレット | MetaMask | LINE BITMAX Wallet | MetaMaskなど16種類 | MetaMaskなど12種類 |
HP | https://coincheck.com/ja/nft | https://nft.line.me/ | https://x2y2.io/ |
Coincheck NFT(β)
Coincheck NFT(β)は、国内トップクラスの仮想通貨取引所、Coincheck(コインチェック)がリリースしたNFTマーケットプレースです。2021年3月にリリースされました。
現在取り扱っているNFTの種類は、デジタルアート、ゲーム内NFT・トレーディングカードなどですが、今後も随時ラインナップが追加される予定です。
Coincheck NFT(β)は他のNFTマーケットプレースと何が違うでしょうか?いくつのポイントを簡単に説明します。
優れた3つのポイント:
- 16種類の仮想通貨でNFTを売買できる。
- NFTの出品や購入にかかるネットワーク手数料(ガス代)が無料。
- 簡単かつ安全に利用できる。
16種類の仮想通貨で売買可能
Coincheck内で購入できる多くの通貨でNFTを取引できることが結構凄いことです。
よく使われる海外のマーケットプレース(Openseaなど)は、特定の仮想通貨(ETHなど)しか使用できないことに対して、Coincheck NFT(β)、ビットコイン(BTC)やイーサリアム(ETH)の他、16種類の仮想通貨でNFTを売買することができます。
暗号資産取引サービスを行うCoincheckと一体化になっているからこそできる強みです。
以下はその16種類の仮想通貨です。
- ビットコイン(BTC)
- イーサリアム(ETH)
- ビットコインキャッシュ(BCH)
- リップル(XRP)
- ネム(XEM)
- ライトコイン(LTC)
- リスク(LSK)
- モナコイン(MONA)
- ステラルーメン(XLM)
- クアンタム(QTUM)
- ベーシックアテンショントークン(BAT)
- アイオーエスティー(IOST)
- エンジンコイン(ENJ)
- オーエムジー(OMG)
- パレットトークン(PLT)
- ザ・サンドボックス(SAND)
NFT売買にかかるGas代が無料
従来のNFTマーケットプレースにおいては、スケーラビリティ(拡張性)問題の関係でGas代の高騰が課題になっています。
Gas代とは、ブロックチェーンを利用するための手数料のようなものです。ブロックチェーン上の取引数が増えるほど高くなる仕組みとなっているため、今後さらに高騰化する可能性も示唆されています。
そして、現状のそれらのNFTマーケットプレイスは、多くがイーサリアム・ブロックチェーンを使用しているため、NFTの取引する際に、時には高額のGas代がかかります。
しかし、Coincheck NFT(β版)では、Coincheckの口座を持っている方は誰でも、NFTの出品・購入・保管が可能であり、出品・購入にかかるネットワーク手数料(Gas代)は無料になります。
簡単かつ安全に利用可能
気軽かつ簡単にNFT取引できる点も、Coincheck NFT(β版)の強みです。Coincheck NFT(β)は、取引所と一体型のNFTマーケットプレイスとなっているため、操作画面も分かりやすいのです。
また、Coincheck NFT(β版)は、CoincheckのNFT専用ウォレットによって、お客様が秘密鍵の管理をすることなく安全にNFTを売買することができます。
なお、Coincheck NFT(β版)は、PolygonチェーンのNFTにも対応することになりました!第一弾として10月12日よりPolygonチェーンの『The Sandbox』LANDの取扱いを開始すると発表されました。
LINE NFT
LINE NFT(旧LINE BITMAX NFTマーケット)は、LINEアカウントを使ってNFTを売買するサービスです。
LINE PAY(日本円)でNFTを購入することもできますし、仮想通貨取引所の「LINE BITMAX」で口座を開設し、仮想通貨の「LINK(リンク)」を購入して取引を行うこともできます。
LINE NFTは、他のNFTマーケットプレースと何が違うでしょうか?いくつのポイントを簡単に説明します。
優れた3つのポイント:
- LINE Pay(日本円)、LINKで取引可能
- NFTの出品や購入にかかるネットワーク手数料(Gas代)が無料。
- LINEアカウントで気軽に開始でき、LINEの友だちと手軽にNFTを送り合える。
LINE Pay(日本円)、LINKで取引可能
上でも紹介しましたが、特に海外のNFTマーケットプレイス(Openseaなど)は、暗号資産でのみ決済可能というケースが多く、暗号資産を持っていない方にとっては少しハードルが高いものです。
しかし、LINE NFTに出品されているNFTは、LINE Payによる日本円決済で購入することができます。そのほか、LINE独自の仮想通貨であるLINK※での購入もできます。
※仮想通貨LINKは、LINEの暗号資産取引サービス「LINE BITMAX」で購入できます。
ネットワーク手数料(Gas代)は無料
LINE NFTも上で紹介したCoinccheck NFT(β版)と同様に、NFTの出品・購入にかかるネットワーク手数料(Gas代)は無料になります。
その理由は、LINE独自のブロックチェーン「LINE Blockchain」上で発行されたLINE NFT なら、ガス代は無料というわけです(2022年4月13日時点)。
LINEアカウントで気軽に始められ、LINEの友だちと手軽にNFTを送り合える
一般的なNFTマーケットプレイスでは、複雑な開設ステップが必要な場合もありますが、LINE NFTならLINEアカウントがあれば、画面に従って規約の同意やパスワードの設定をするだけで簡単にアカウント開設ができます。
また、LINE NFTで購入したNFTは、LINE BITMAX Walletに保管されます。そして、LINE BITMAX Walletでは、NFTをLINEの友だちに送ったり、交換したりすることも可能になっています。
ちなみに、2021年の9月には、香取慎吾さんがNFTアートのチャリティを行い、LINEのブロックチェーン上にNFTアートが発行されて話題にもなりました。
なお、2022年10月より、LINE NFTでは、企業やコンテンツホルダーが自社のNFTを簡単にユーザーに触れてもらうきっかけを創出するツールとして、多数のユーザーに無料でNFTを配布することが可能なNFT無料配布機能(エアドロップ)の導入が決定されました。
OpenSea
OpenSea(オープンシー)は、2018年に創設され、現在世界最大級のNFTマーケットプレースです。
NFTの世界で今、最も利用されているプラットフォームと言っても過言ではありません。
優れた3つのポイント:
- 世界最大のNFTマーケットプレース
- 業界アクティブユーザーが最も多い
- 複数NFTを一括で購入ができる。(2022.10~の新機能)
世界最大のNFTマーケットプレース
OpenSeaでのイーサリアム(ETH)の1日あたりの取引高は、2022年5月1日には4億ドル(約557億円)を超えていました。最近はちょっとNFT市場の低迷により、取引量が下がってきましたが、まだまだ業界内でトップです。
そのため、様々なメディアでたくさんの情報が出回っています。Google検索だけでなく、Youtubeやtwitterで「OpenSea」と調べるとあふれるほどの情報が出てきます。
国内、海外問わず、たくさんのインフルエンサーが積極的にOpenSea(オープンシー)について解説していますので、分からないこと・疑問点などを検索すれば、すぐ答えが見つかります。
業界アクティブユーザーが最も多い
Dune Analytics(デューン・アナリティクス)のデータ※から見ると、2022年10月現在では、OpenSeaの累計アクティブユーザーが227万人を超えています。
※DuneのOpenSeaデータ:https://dune.com/rchen8/opensea
数多くのユーザーが利用するプラットフォームだからこそ、NFTを販売することの恩恵は大きいですし、NFTコレクションの流動性がとても高く、NFT売買にも向いています。
複数NFTを一括で購入ができる。(2022.10~の新機能)
もともと「一括売買」ができないOpenSeaですが、2022年10月からついに最新機能が導入されました。
以下の図のようにマイアカウントのページという項目から、出品したいコレクションの右上のチェックマークをクリックして、複数NFTを同時に出品する(リスティング)ことが可能です。(チェックしたら、右上の買い物カートに入ります)
また、NFTプロジェクトの画面で、欲しいコレクションの「Add to cart」ボタンをクリックするだけで、買い物カートに入れられることができます。
そうすると、一括で複数NFTを同時に購入することが可能になります。
(2つのNFTを選んだら、右上のカートに「2」という数字が表示されます)
X2Y2
X2Y2は、完全に分散化された市場を構築し、コミュニティ主導で運営されるようになることを目指しています。最終的にはDAO※(自律分散型組織)による運営形態にすることを目指しています。
※DAOとは、Decentralized Autonomous Organizationの略で、共通の目的に対してネット上で集まり、参加するメンバー全員が同等の発言権を持っている新しい組織の形である。
また、X2Y2は「OpenSeaの最も強力なライバルになること」をミッションにしています。
優れた3つのポイント:
- 手数料がOpenSeaが2.5%に対して0.5%と激安。
- ブラウザの拡張機能なしで希少性が確認できる。
- 今までの総利益などが分かりやすく表示。
- 複数NFTを一括でリスティング・購入ができる。
手数料がOpenSeaが2.5%に対して0.5%と激安
他のNFTマーケットプレースの手数料は、2%~2.5%ですが、X2Y2は驚異の0.5%ということです。
このようにX2Y2のNFT売買手数料は、最大手のOpenSeaと比べて圧倒的に安価ですので、NFT売却の利益率が2%もアップします。
ブラウザの拡張機能なしで希少性が確認できる。
下の図のように、NFTのリアリティ(希少性)を標準機能で簡単に確認できます。
購入・売却にも役に立つ機能ですので、結構便利です。
総利益などが分かりやすく表示
マイページのトップ(アドレスの下)に、「推定総量」、「消費」、「ガス消費」、「利益合計」の4項目が表示されます。
これで、今までの自分の稼ぎ状況が一目瞭然で、とても便利な機能になります。
複数NFTの一括出品・購入ができる
X2Y2マイページから、「一括出品」(上の図)という項目をクリックして、複数NFTを同時に出品する(リスティング)ことが可能です。
さらに、一括出品の画面では、Openseaのフロア価額も見れる、という素晴らしい機能が備えています。
また、NFTプロジェクトの画面で、欲しいコレクションをワンクリックするだけで、買い物カートに入れられることができます。
そうすると、一括で複数NFTを同時に購入することが可能になります。
(6つのNFTを選んだら、右上のカートに「6」という数字が表示されます)
また、買い物カートを開いたら、赤文字で「Openseaで報告されている」という注意事項も表示されます。
今回は、国内と海外のNTFマーケットプレース4選を紹介しました。ぜひ、NFTの売却をチャレンジしてみてください。
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